3-0のクリーンシートで川崎相手に快勝。クリーンシートは川崎の自滅に助けられた部分があるが、得点シーンはしっかりと名古屋の形で得点。久々の勝利を素晴らしい形で勝ち取った。
久しく勝ちから遠ざかる中、選手の移籍で選手が入れ替わった。もともと先発予想が難しい名古屋だが、相馬がレンタルで出た後誰が入ってくるのか、中盤の底の組み合わせにサプライしズはありうるのか等、考える要素が多くて、楽しいといえば楽しい。
前線はジョー、シャビエル、前田。 前田、和泉の前節の前半の動きを見ると期待したくなる。 中盤の底はエドァルドネット、シミッチで固そうだが、どちらか米本のような動きが出来る選手にして欲しいところ。個人的にはここで和泉の起用を期待したい。左右は吉田、和泉で、最終ラインは中谷、太田、宮原か。藤井を出して、太田を一列上げるのも面白い気がする。その場合、中盤の左右が太田、和泉で宮原、中谷、藤井か。GKはランゲラック。
相手が相手だけに、夏場に強いジョーの覚醒に期待したい。常に先手を取らないと、今の名古屋には勝てない相手。それから相馬の代わりになる若い選手の台頭に期待したい。読めないサプライズが無いとチーム力では差があることは認めざるを得ない。それから、杉森、榎本、深堀のぐらいの世代から突き上げがないとチームの停滞感がさらに強くなってしまう。名古屋が継続的に強くなる為には、必須の条件。
先発メンバーからすると4バックか。太田がベンチ以外は珍しく予想が概ね当たった。中盤の底はシミッチ、エドァルドネットは後半どのくらい走れるか。ベンチにあまり飛び道具が入っていない、杉森ぐらい。杉森には期待したいが、後半投入はサイドの選手の想定か。
チケット完売らしい。確かに駅から相当な人。川崎サポも17時台からこの席の埋まり具合ならアウェイ側も満席だろう。
18時時点で3階席だけど豊田スタジアムは、意外に涼しい風が吹き始めた。ピッチコンディションは思ったよりも良いかもしれない。良い影響になれば良いが、川崎にもポジティブなので五分か。
試合開始から名古屋は積極的にボールを回す。川崎相手に押し込める展開に持ち込み、先手を取ることに成功。川崎は何かリズムが悪く試合巧者ぶりが見られない。名古屋がしっかりと主導権を握り、10分過ぎに相手のクリアボールを吉田が凄いダイレクトシュートを放ち、それを和泉がフリックして先制。ほぼ吉田のゴール。さらにその後もしっかりとボールを握れる時間を作れ、良い流れの中からシャビエルがマルセイユルーレットを完璧に決めて、フリーになると和泉にラストパス。和泉がしっかりと決めて2-0。
結局2-0で前半終了。年一のスーパープレイ2連発でリードして前半終了。和泉が切れ味鋭い時の名古屋は強い。見ていて楽しい。それから今日のエドァルドネット、シミッチは出足が鋭い。今日のプレイぶりなら不安は少ない。ジョーもシュートには中々持ち込めなかったが、競り合いに負けていない。
川崎はらしからぬ酷いミスが目立つ。急遽大島が先発を回避したのが影響しているのか、名古屋には幸いしている。ただやはり小林、中村辺りの圧力はさすが。悪いながらにも決定機は作ってくる。
名古屋は後半開始からメンバー変更はなく、そのままスタート。ただなぜか前節と同様にボールが保持出来ない状態から始まり、嫌な予感がよぎる。ただ前節とは違い、エドァルドネットもシミッチも集中力を保っていた。川崎が攻勢を強めていたが、無失点で何とか凌いでいると、65分に綺麗な展開から吉田が抜け出し、前田がゴール。これで勝負ありだった。
この後川崎は前掛かりになるが、凡ミスが積み重なって自らフラストレーションを貯めいた。川崎は終始噛み合わず、結局レッドカードも出るなど、自滅の典型的なパターン。名古屋にとっては幸いだった。自滅気味だったとは言え、選手個々の質は高いところは所々見せていた。さすがのチャンピオンチーム。中村、家長、小林はボールを持つとそれなりの形を作るし、レアンドロダミアンも、劣勢の中ちゃんとボールチェイスし続けている。
終盤は数的優位もあり、完全にゲームをコントロールして、しっかりとクリーンシートを実現。本調子ではないとは言えチャンピオンチームに完勝したのは大きい。
前節も引き分けたとは言え2点取っているし、今節も川崎相手に3得点と名古屋の攻撃の形は問題無さそう。2節続けて後半開始に出遅れいるのはちょっと気になるが、見ていて楽しいボール回しは復調しつつある。あとはジョーが得点だけが残タスクだろう。
守備は4バックの方が安定感がある。移籍や怪我で選手が入れ替わっている中、藤井の出現は大きい。丸山が戻ってきたときに3バックを考えれば良いのではないだろうか。宮原の負傷退場の具合が少しきになるが、調子は上向いてきている。次節も楽しいサッカーを見せて欲しいところ。